日本財団 図書館


 

こうしたなか、老後の生活への備えとしての「貯蓄の必要性」に関する意識(60歳以上を含む全世帯)をみても、「公的年金だけでは頼れないので、老後に備えて貯蓄を増やす必要がある」とする世帯の割合が全体の4分の3(73.1%)に達しており、「公的年金があるので、老後に備えてとくに貯蓄を増やす必要はない」とする世帯の割合はわずか7.9%にとどまっています。
また、「生活設計」の策定状況に関する意識について、「生活の計画性」では「将来のことを考えて計画的に貯蓄し、生活していくべきである」とする「将来重視」型世帯が65.3%を占めており、「どちらともいえない」(17.1%)、「将来のことをあれこれ心配するよりも、現在の生活を楽しく過ごすべきである」(17.0%)を大きく上回っています。
さらに、生活設計を「立てている」とする世帯の割合は44.1%で、これに「今後は立てるつもり」とする世帯の割合(32.1%)を合わせると、8割弱(76.2%)となっており、一般的にも生活設計を立てることの重要性に対する認識は引き続き強くなっている傾向にあります。(図14)
また、生活設計を現在「立てていない」世帯(2,366世帯)における、生活設計を立てていない理由(複数回答)についてみてみると、「将来の収入や費用など、生活設計のための具体的条件がわからない」とする世帯が5割弱(46.0%)となっており、30代から50代にかけては半数以上が具体的条件がわからないとしています。(図15,16)

図13 老後の生活を心配している理由(世帯主が60歳未満、複数回答)

019-1.gif

図14 生活の計画性に関する意識

019-2.gif

図15 生活設計の策定の有無(年齢別)

019-3.gif

 

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION